里親探しは大変なこと

里親探しは大変なこと
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11年ぐらい前の6月ごろのこと。
仕事帰りの道すがら、当時の自宅前にある交通量の多い道路の植え込みに放置された土嚢袋を見つけた。
街灯でぼんやりと浮かんだそれは、いつもなら見過ごしてそのまま放置するか、流石に家の前なんで翌朝にでも捨てておこうなどと考えるところなんだけど、このときはそういうことはできなかった。

モゾモゾと不気味に動くそれの中には、生後4~5日程度の3匹の子猫が詰め込まれていたから。

いくらなんでも酷すぎる。
しかし、当時私の住んでいた集合住宅は毛皮系のペットは禁止。さらに相方は(当時・現在は若干改善)重度の喘息の為に飼い続けることは不可能だった。
どうすりゃいいんだとその場で15分ほど悩んだ末、里親が見つかるまでの間、内緒で一時的に保護することにした。そのままにして死なせてしまうよりはマシと思ったから。

翌日も仕事だったのだけど、この時期の子猫は数時間おきにミルクと排泄のお世話をしなければならないので、子猫たちと一緒に出勤。お世話は自分の休憩時間とネコ好きの同僚が手伝ってくれたことで何とか乗り切った。
普通なら、職場にペットを持ち込むことなんて許されないが、当時の上司が理解ある人だったからこういうことが出来たのかもしれない。上司も私が表のフロアにいる間に何度か様子を見たり、子猫をいじったりしていたらしい(笑)

こうしたことが数日続いたある日、母ネコと思しき猫が家の前やベランダに来るようなったので試しに対面させてみたら、20分ぐらいの間に2匹だけ引き取っていった。何故かオスの子猫1匹だけ残して。


里親探しは困難だった。まずは市役所に問い合わせてみたところ、犬の里親探しはやっているものの猫の里親探しは行っていないと断られた。
しかも、その電話で保健管理センターを紹介され「もし、お困りでしたら殺処分もやってますから、持ち込む前にお電話してくださいね」と電話の向こうの役人は言いやがった。
無神経すぎる。こういう奴のいるところは信用できない。

次はタウンページで近所や隣の市の動物病院を調べ、片っ端から電話をかけて里親募集をさせてくれないかとお願いしてみた。
結果、40件近い動物病院のすべてで断られた。断るときの理由や台詞は今でも覚えている。

『捨て猫や野良の産んだ子猫の保護や里親募集はウチじゃやってないんですよ』
『アナタが飼えばいいでしょ?』
『ごめんなさい。ウチは牛とか馬とかの家畜専門なんで…そういうことはできないんですよ』
『ウチで健康診断と予防接種、あと去勢手術をなさって最低1年は飼ってみてください。そしたら里親募集いたしますけど?』

『持ち込まれても困るんだよね~、ホケカン(保健管理センター?)のほうに相談してもらえないかなぁ?』

最後にある一言はそれでもお前は獣医か?!と言いたくなるぐらい悲しかった。


そんなこんなで保護してから3ヶ月、色々なところに猫の里親探しの話をした結果、近所の人が子猫の里親になってくれることになった。
近所なので様子を見られる(実際、私の家近辺を縄張りにしてほぼ毎日家の周りにいた)し、猫にとっても幸せな結果になったと思う。

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当時はインターネットが一般化してなかったためにこういう苦労があったけど、最近では里親探し専門のサイトもあるらしい。
それがここ↓
    里親.NET

mixiの亀コミュで里親問題が持ち上がったときに『安易な気持ちで生き物を飼っちゃダメ』とか『一人がこういうこと(里親募集)しちゃうと後からお気軽に自分の亀を里親に出しちゃう人出てくるから困るんだよね~』みたいなことを書き込んでいる人がいましたが、こういうサイトだったらいいんですかね?

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このページは、iwashiwomizuが2007年8月14日 08:43に書いたブログ記事です。

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